腸内細菌叢測定・解析サービス (16S rRNA遺伝子解析)
腸内細菌叢測定・解析サービス(16S rRNA解析)
腸内細菌叢測定の背景
従来の腸内細菌叢の研究においては、人種や食生活など、背景にある環境因子の影響を大きく受けることや、測定においても前処理技術などの違いにより結果の解釈が分かれることが課題となっておりました。
弊社では摂南大学農学部 井上亮教授が考案した腸内細菌叢測定ノウハウを移転した、摂南大学発ベンチャーである株式会社フローラディスカバリーにて測定を行います。弊社での測定は井上教授が保有する独自の解析前処理工程および解析プログラムを活用することで、安定した検査結果を提供することが可能です。
腸内細菌叢データベースについて
全く同じ手法で腸内細菌叢を解析した16の臨床研究で得られた、合計1,803名分の日本人の健常者と疾病有病者の腸内細菌叢データの統合解析を行うことで、京都府立医科大学、摂南大学、プリメディカの3社共同で腸内環境評価システムを開発いたしました。
本データベースを用いた共同研究も受け付けておりますので、お問い合わせフォームより個別にご相談ください。
16S rRNA菌叢解析について
16S rRNA領域を増幅したPCR産物等を対象に、次世代シーケンサー(Miseq)を用いて大量に塩基配列を取得します。得られた配列を用いて16S rRNAデータベースに対する相同性検索および系統分類解析を実施し、対象サンプル中にどのような微生物がどれくらい存在しているかをデータで納品いたします。
納品物
作業報告書/シーケンスデータ一式/系統分類結果/被験者向けレポート等
ご依頼~解析の流れ
- 見積もりご依頼(お問い合わせフォームより見積もりのご依頼をお願いします)
- 検体の送付(サンプル種別に関しては事前にご相談ください。採便キットの準備もございます)
- 解析/データ返却(検体受領から約4~6週間にて結果返却いたします)
費用 | お問い合わせください(検体数に応じてご相談可能です) |
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納期 | 検体受領から約4~6週間 ※要相談 |
受入サンプル | 糞便(ヒト/マウス/ブタ/ウシ)、ゲノムDNA、PCR産物(ライブラリー) |
測定機器 | 次世代シーケンサーMiseq(illumina社) |
測定機関 | 株式会社フローラディスカバリー(摂南大学発ベンチャー) |
ご依頼に関する注意点
【感染症に関する弊社方針】
弊社では受託体制および感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)等により、下記に該当する感染症確定者、疑似症状者、無症状病原体保有者の検体については、お取り扱いすることが出来ません(微生物等の感染性を消失させる不活性化処理済検体を除く)。弊社受託サービスのご利用に際し、予めご了承ください。
①:「国立感染症研究所病原体等安全管理規定」に準じて、ヒトに対する病原性レベルが3以上の微生物等
②:以上上記①に加え、感染症法において一種病原体等から三種病原体に定められた特定病原体
【ヒト生体試料を提供いただく場合】
ヒト生体試料とは、ヒト由来の組織、細胞、血液、体液、排泄物およびこれらから抽出したDNA等が当たります。各施設の倫理委員会等で承認され、匿名化された検体を提供ください。但し、既に学術的な価値が定まり、研究用として広く利用されており、かつ、一般に入手可能な試料は、その限りではございません。